DOCTOR MESSAGE

脳神経内科 杉原浩

「患者さんに優しく」をモットーに

私は1980年に聖マリアンナ医科大学を卒業して以来25年間同大学で脳神経内科を学んできました。大学では特に脳卒中、パーキンソン病の患者さんを多く診させていただきました。当院には2005年に縁あって副院長で勤務させていただき、2009年からは現在の院長職を務めさせていただいています。当院に来てからの患者さんは大学病院とはことなり慢性期のリハビリ病院であることから認知症、パーキンソン病などの神経変性疾患、頭痛、めまいなどの患者さんが多く、現在では認知症とパーキンソン病が専門となっています。脳神経内科は他にも多くの疾患がありますがとなりの大学病院とも連携して今後さらに多くの患者さんのお役に立てればと考えています。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。

認知症疾患医療センターの取り組み

高齢化で増加の一途をたどる認知症に適切な医療を提供するため、2017年、国の公募に応じる形で「認知症疾患医療センター」を開設しました。当初は医師が私1人で、看護師とバックオフィスを合わせても片手で数えきれるほどの少人数でのスタートでしたが、着実にスタッフを増強し、脳神経内科の医師が3人、精神科の医師が2人、看護師3人、精神保健福祉士が2人、社会福祉士が1人、事務員1人、その他非常勤の医師や看護師など充実させた体制を構築しています。認知症治療病棟だけで100床ある病院は少ないため、遠方からの相談も多いんですよ。症状が軽度から中等度の方は脳神経内科の外来で通院治療を担当し、症状が進めば精神科の先生にも介入してもらいます。周辺症状がある場合は入院加療となり、包括的な診療を提供できる点が最大の強みですね。