DOCTOR MESSAGE

脳神経内科 中野史人

北の国から

私は北海道札幌市で生まれ育ちました。2003年に北海道大学医学部を卒業し、大学の神経内科医局に入りました。その後は、札幌、旭川、函館、帯広など、北海道各地の病院で神経内科全般を診療しておりました。数年前に認知症専門医の資格をとり、もっと専門医としての資格を生かしたいなと思っていたのと、一度は東京で働いてみたいという気持ちがありました。こちらの病院で認知症専門医を募集していると聞き、2020年に津軽海峡を越えてやってまいりました。

認知症診療

柏市は認知症に関して行政と病院の連携がしっかりしている、というのがこちらに来てから強く感じていることの一つです。定期的に市の担当者との会議や、認知症患者さんの対応などで一緒に仕事をすることもあり、お互いに顔が見えて意見が言えるところが新鮮に感じました。外来では、徐々に自分が担当する認知症患者さんも増えてきて、毎日充実しておりますが、患者さんをお待たせすることも多くなってしまいました。お待たせするのは大変申し訳ないと思いながら、せっかく来院いただいた患者さんやご家族の話はできるだけ拝聴したいという気持ちで診療しております。ご理解いただけますと幸いです。
認知症は短期間で治癒するタイプの疾患とは異なり、長期に付き合っていく必要があり、社会的な問題でもあります。当院だけでなく、近隣の病院、施設、行政と連携をして、地域のために自分たちの役割を果たしていきたいと考えております。

その他の神経疾患診療

認知症診療をメインに行うため、こちらの病院にうつってきましたが、認知症以外にもパーキンソン病などの神経変性疾患や片頭痛なども診療しております。その他の神経疾患など、当院での検査、治療が難しいと判断した場合、他院にご紹介することもございますのでご了承ください。できることはできる、できないことはできないとはっきりお伝えすることこそ、信頼関係を構築する第一歩と考えておりますが、まずはお気軽にご相談いただければと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。