センターの理念

認知症疾患医療センターは

認知症になってもその人らしい暮らしが続けられるよう支援します。

認知症の方とご家族様が安心していきいきと暮らせる地域を目指します。

北柏リハビリ総合病院は、認知症の医療向上を図ることを目的に「認知症疾患医療センター」を平成29年7月1日に開設しました。

認知症疾患医療センターでは、認知症に関する専門医が診断・治療を行い、専門知識を有する看護師、精神保健福祉士、社会福祉士等が患者さま・ご家族からの相談に応じています。

その他、地域住民への啓発活動としての研修会開催や行政機関、かかりつけ医療機関、福祉施設等と連携しながら、認知症の方々が住みなれた地域で安心して生活ができるよう支援をします。

センター長挨拶

私どもは2017年より、認知症疾患医療センターとして東葛北部の認知症診療にたずさわってまいりました。診療を行う中で、認知症の人の増加やひとり暮らしの高齢者の増加を肌で感じております。超高齢化社会の日本では今後も認知症の人が増える予測があり、正しい認知症の理解を広め、早期に適切な医療を提供する認知症疾患医療センターとしての使命を果たしていきたいと考えております。この地域の関係者とともに、認知症の人が地域に支えられるだけではなく、認知症の人が地域で活躍できるような社会を作ることに尽力したいと考えております。

認知症について

認知症とは、何かの病気によって起こる症状や状態の総称です。
老化による「もの忘れ」と「認知症」は違います。
高齢化とともにもの覚えが悪くなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。
これは「もの忘れ」で脳の老化によるものです。
認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起きる症状や状態を言います。認知症が進行するとだんだん理解や判断する力がなくなって、日常生活に支障が生じるようになります。
認知症にはいくつか種類があり、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、その他、感染症やアルコール多飲も認知症の原因となります。

主な業務紹介

鑑別診断とそれに基づく初期対応

専門医が鑑別診断、治療や初期対応について本人家族とともに検討します。また、身体合併症等にも対応します。

実績の紹介(受診者数・鑑別診断数)

受診者数
グラフ02
鑑別診断数
グラフ01

ご利用の流れ

STEP01

予約

まず、当センターにご連絡ください。脳神経内科・精神科の予約をします。
かかりつけ医がいる場合は(主治医に相談の上)紹介状のご用意をお願いします。
TEL 04-7110-6611 (直通)

※予約が込み合っている場合、初診までに1カ月以上かかる場合がございます。

予約
STEP02

問診

ご本人のふだんの様子がわかる方の付き添いをお願いします。
ご本人:心理検査 / ご家族:問診

問診
STEP03

診察

診察
STEP04

検査

主に行われる予定の検査:
血液検査(食事可)・心電図・頭部画像検査(MRIもしくはCT)
※体内金属があるとMRI検査ができない場合があります。事前にペースメーカ、人工関節、ボルト、インプラント等がないかご確認ください。実施可能かどうか、処置をした病院にお問い合わせいただくことをお勧めします。

検査
STEP05

結果説明

※結果説明は後日になります。約2週間ほどかかります。

結果説明
STEP06

治療方針の決定

服薬調整を行い、治療方針が決定したら、地域医療機関と連携し、治療を引き継ぎます。

専門医医療相談

AM 杉原 中野
精神科
中野 杉原
平山
精神科

杉原
宮川※

精神科

第1.3.5
杉原
第2.4
平山
PM 平山 井口※
山本※
精神科※ 中野
平山
杉原 なし

※東京慈恵会医科大学から非常勤勤務

認知症かもと心配されている方、受診しようか迷っている場合など専門の医療スタッフが相談をお受けします。

相談日時 月曜~土曜(祝日・年末年始除く)
電話相談(受付時間) 9:00~16:00
04-7110-6611 (直通)
来所相談(受付時間)

9:00~16:00
※事前にお電話(04-7110-6611)でご予約ください。

地域連携の推進

医療介護福祉分野との連携を図り、認知症の人が暮らしやすい地域づくりを推進します。

また、地域の医療介護福祉関係者と研修会等を開催しています。

地域連携の推進

診断後等支援

相談員は精神保健福祉士、社会福祉士、保健師、看護師で構成され、認知症看護認定看護師も在籍しており、相談業務に当たっています。

地域連携の推進

認知症Q&A

初診時の持ち物を教えてください

ご持参いただくものは次の通りです。

  • 診察券(当院受診歴のある方)
  • 保険証またはマイナンバーカード
  • 紹介状
  • お薬手帳
  • 眼鏡・補聴器(普段使用している方)
  • 不織布マスク(着用のこと)
どれくらいの時間がかかりますか?
半日程度です。(検査内容によって変わります)
受診の拒否があります。どのようにしたらいいですか?

ご本人の様子をお聞きして個別に受診方法の相談を致します。

主治医や同居していない家族のすすめにより受診できる方もいます。

本人の前で様子を話すことが難しい。家族だけで話をすることができますか?

初診日に相談員がご本人と別の場で、ご家族からお話をうかがう時間があります。

再診時は、普段の様子をメモに書いて持参して受付にお渡しください。

事前に医師に伝えることができます。また、事前に担当相談員に電話でお話しいただくことも可能です。

初診時はどれくらい費用がかかりますか?

検査内容によりますが、1割負担の患者様で¥7,000弱です。

認知症確定診断をするメリットは何ですか?

認知症のタイプや原因を見極め適切な治療が開始できます。
早期に治療を開始することや、生活の見直しで認知機能の低下を遅らせることができます。また、どこでどのように暮らしていきたいか、将来の計画を家族や周囲の人と考えることができます。

施設に入居中ですが受診できますか?

受診はできます。まずは施設の職員にご相談していただきご予約下さい。また、施設での生活情報が必要になります。