予防接種・抗体検査各種について
肺炎球菌ワクチン
費用
8,800円(税込)
肺炎球菌感染症とは?
成人が日常でかかる肺炎の原因菌としては、肺炎球菌が一番多いと言われています。
肺炎で亡くなる方の97.6%が65歳以上(2020年)であることから、特に高齢者では肺炎球菌による肺炎などを予防することが重要になります。
また、病気の治療中で免疫力が低下している方、たばこを吸っている方など、肺炎にかかりやすいケースはいくつかあります。
当院は予防接種指定医療機関です。補助を利用して予防接種を受けることができます。
・[柏市] 令和4年度柏市高齢者肺炎球菌予防接種について
ワクチンについて
高齢者が肺炎を防ぐ方法としてワクチンの接種が有効です。
また、ワクチン接種後も毎日のうがいや手洗い、口腔内の清潔保持などの感染予防や禁煙、規則正しい生活により免疫力を高めることも必要です。
インフルエンザワクチン
費用
費用は毎年変動します。
決まりましたら当HPでお知らせします。
※10月~12月のみ
インフルエンザとは?
インフルエンザは、突然現れる高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強いのが特徴で、併せてのどの痛み、鼻汁、せきなどの症状も見られます。さらに、気管支炎、肺炎などを併発し、重症になることがあるのも特徴です。特に高齢者、呼吸器や心臓などに慢性の病気を持つ方はインフルエンザそのものや、もともとの病気が悪化しやすく、死に至る原因となることもありますので、十分に注意する必要があります。
わが国では、例年11月~3月がインフルエンザの流行シーズンです。
ワクチンについて
ワクチンを接種することで、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限に留めます。
ワクチンの接種を受けないでインフルエンザにかかった65歳以上の健常な高齢者について、もしその人が接種していたら約45%の発病を阻止でき、約80%の死亡を阻止する効果があったと報告されています。
ワクチン接種による免疫の防御に有効なレベルの持続期間はおよそ5ヵ月ですので毎年流行シーズンの前(12月上旬頃まで)に接種することをおすすめします。
麻疹・風疹2種混合(MR)ワクチン
費用
11,000円(税込)
麻疹(はしか)とは?
麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。また、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
風疹とは?
風疹ウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症で、風疹への免疫がない集団において、1人の風疹患者から5~7人にうつす強い感染力を有します。
風疹ウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。
症状は無症状から重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛など、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、決して軽視できない疾患です。
また、風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、先天性風疹症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。
ワクチンについて
麻疹・風疹の予防のためには、予防接種が最も有効な予防方法と言えます。
ワクチンを接種することによって、95%以上の人がウイルスに対する免疫を獲得することができます。
また、2回の接種を受けることにより1回の接種では免疫がつかなかった方の多くに免疫をつけることができます。
さらに、接種後年数の経過とともに、免疫が低下してきた人に対しては、追加のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。
帯状疱疹ワクチン
費用
[ 生ワクチン ]
7,700円(税込)
[ 不活化ワクチン ]
2回接種 計 44,000円(税込)
帯状疱疹(水痘)とは?
帯状疱疹は、体の神経が分布している部位に沿って帯状の赤い発疹ができ、強い痛みを発するウイルス性の疾患です。
また、神経は左右、体に沿って分布しているため帯状疱疹では左右どちらか帯の様に症状が出るのが特徴です。
帯状疱疹の原因は水痘帯状疱疹ウイルスで、子供の頃に初めて感染した時は主に水ぼうそうになります。水ぼうそうが治ったあとでも、神経節にウイルスが潜伏しており、高齢になって体の抵抗力が弱くなったり、季節の変わり目や過労・体調を崩した時などに再活性化して発症することがあります。これが帯状疱疹です。
帯状疱疹後神経痛とは?
帯状疱疹の代表的な合併症で帯状疱疹後神経痛があります。これは帯状疱疹が治癒した後に残る神経障害性疼痛です。
赤い斑点や水ぶくれの消失後3か月以上疼痛が持続する場合を指し、痛みは数か月から数年にわたります。痛みの症状や程度は個人差がありますが、焼けるような持続性の痛みや、ズキンズキンとした痛みを訴えることが多く、睡眠や日常生活を障害するほど重篤な場合もあります。
生ワクチンについて
生ワクチンとは、病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られます。
発症予防効果は約50%、神経痛予防効果は約65%です。予防効果は約5年ほどで消失すると言われています。
副反応は接種部の痛み、腫れがありますが、発症率は低めです。
※生ワクチンは免疫機能が低下する病気にかかっている人や、免疫力を抑制する治療を受けている人には使用できません。
不活化ワクチン(シングリックス)について
不活化ワクチンとは、病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせた(不活化、殺菌)ものを原材料として作られます。
生ワクチンは免疫機能が低下している病気にかかっている人や、免疫力を抑制する治療を受けている人には使用できません。
そのため生ワクチンを接種できない人には不活化ワクチンのみが選択肢となります。 発症予防効果は90%以上、神経痛が発症した例はありません。予防効果は9年以上続くと言われています。
副反応は接種部の痛み、腫れ、全身の倦怠感、筋肉痛があり、発症率は高めです。
こちらのワクチンは2ヵ月間隔で2回接種する必要があります。
麻疹抗体検査
費用
4,400円(税込)
検査について
血液検査で麻疹ウイルスの抗体の有無と抗体価を調べます。
麻疹(はしか)に感染したかどうか記憶にない人や子供の頃に予防接種を2回受けたかどうか覚えていない人は、麻疹の抗体が体にあるかどうか分かりません。このような場合は抗体検査を受けることをお勧めします。
風疹抗体検査
費用
4,400円(税込)
検査について
血液検査で風疹ウイルスの抗体の有無と抗体価を調べます。
風疹ワクチンの予防接種は1回の予防接種で約95%の人が免疫を獲得し、2回の予防接種を受けることによって、ようやく99%の免疫を獲得し、より確実になることが分かっています。
しかし、2回接種してもなお100%の効果が期待できるものではないために、まれに予防接種を受けていても抗体がない場合があります。
また、1979年以前に生まれた男性は予防接種の機会が1回もなく、十分な免疫を持たない人が多いと考えられています。
国の風疹対策の対象の方は、公費で受けることができます。なお自治体により対応が異なるため
詳しくはお住いの市町村にお問合せください。
・[柏市] 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性に対する風しん抗体検査及び定期予防接種
ムンプス抗体検査
費用
4,400円(税込)
ムンプスとは?
流行性耳下腺炎(通称おたふく風邪)の原因となるウイルスのことです。一般的に子どもに多い病気です。主な症状は耳の下の腫れ、咽頭痛、発熱などで、発症して2日くらい経つと治まってくることがほとんどです。
大人が感染すると精巣炎や髄膜炎など重篤な合併症を引き起こしやすく、その場合は陰嚢の腫れ、痛みやけいれん、意識障害などを起こします。
検査について
血液検査でムンプスウイルスの抗体価を調べます。
子どもの頃におたふく風邪にかかったかあいまいであれば抗体検査を受けることをお勧めします。